病院の診療代金をクレジットカードで支払うことは可能?

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病院の診察代・診療代は独特な方法で計算されるため、素人ではいくら位になるのか事前に予想しづらいですよね。高額になるかもしれないと思って大金を持ち歩くのも怖いので、クレジットカードで支払いができたら便利です。

このページでは、病院でのクレジットカード支払い、ならびにそのメリットなどについて詳しくまとめていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

病院でクレジットカードは使える?

結論から言うと、病院にはクレジットカードの使えるところと使えないところがあります。比較的大きな病院だと使えるところも多いようですが、確実にクレジットカード払いを行いたいのであれば、事前に調べるしかありません。

調べ方として、まずカード会社のページで確認するという方法があります。クレジットカード会社のページでは、その会社のカードを利用できる病院の一覧をサイト上で公開しているところがありますので、お手持ちのカードでの支払いに対応している病院を探すことができます。例えばJCBカードやNICOSカードは、利用できる病院の一覧をそれぞれのサイト上に載せていますので、参考までに確認してみても良いかもしれません。

≫NICOSカードが使える病院

ただし、一番確実な方法は、病院に直接問い合わせてみることです。病院の医療費の支払いは診療後・治療後になるので、クレジットカードに対応していなかったから返品、ということはできません。クレジットカードで支払いたい場合は、面倒でも一度問い合わせることをおすすめします。

クレジットカードで医療費を支払うメリット

医療費

現金であればどの医療機関でも支払いができるところを、クレジットカードを用意して支払うメリットはどこにあるのでしょうか。

ポイントを貯めることができる

医療費をクレジットカードで支払う最大のメリットは、クレジットカードのポイントを貯めることができる点にあります。特に頻繁に病院に通っている場合や支払う金額が高額になった場合は、1ポイントも付与されない現金払いと比べて大きな差が生まれることでしょう。

100円毎に1ポイントが付与されるカードであれば、数万円の支払いで数百ポイントの差になります。1ポイント1円換算でも数百円になりますし、ポイントを商品に交換するタイプのカードなら比較的しっかりした商品と交換ができるポイント数になりますね。

利便性が高く、急な診療でも安心

クレジットカードを使えるということは、現金を持ち歩く必要がなくなるということです。大金を持ち運ぶのは不安になりますし、そもそもどのくらいの金額になるのか予想がつかないケースもあります。また、急なケガや病気に見舞われた場合は、お金をおろすタイミングがないことも考えられますので、クレジットカードで支払いができると安心できますね。

クレジットカード支払いは単に便利であるというだけでなく、急な診療の支払いにも対応できるという安心感も与えてくれるのです。

高額になる場合は一時増枠が便利

医療費を支払う際、場合によってはカードの利用限度額を超えた額になる可能性もあります。そうした場合は、「一時増枠」という一時的に利用限度額を引き上げるサービスを利用すると良いでしょう。

電話での申し込みを行うことが多いですが、三井住友VISAカードの場合はインターネット上で申し込みをすることも可能です(条件あり)。

▼三井住友VISAカードの詳細はこちら

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高額であるからこそ、クレジットカードで支払えると多くのポイントを獲得することができますね。

クレジットカード払いだと手数料を請求される?

少額のお金

医療費をクレジットカードで支払う時、カード利用手数料分を上乗せした額を請求されたという話を聞いたことはありますでしょうか。

実は病院でクレジットカードを使用する際、手数料も請求されたという人は実際に存在します。そしてそれが、病院でのクレジットカード支払いを敬遠してしまう理由となっている人もいるのです。

なぜ手数料を請求されるのか

クレジットカードで支払いが行われると、加盟店(この場合は病院)はカード会社へ手数料を支払わなければなりません。つまり、現金で支払いを受けたときよりも利益が減ってしまうことになります。

クレジットカード支払いを導入していない病院などは、この手数料の負担を嫌っている可能性があると考えられます。

そしてクレジットカード利用可能な医療機関の一部では、手数料分を利用者に負担させることで現金支払いと同じだけの利益を確保しようとしているのです。

しかし、一方で、会計時の混雑を緩和するために、患者自らクレジットカード決済端末で一人で決済できるシステムを導入する病院も増えてきています。例えば東京都港区にある山王病院はそのセルフ決済システムを導入しています。

手数料をカード利用者に請求することは加盟店規約違反

では病院側は利用者に手数料の請求をするかしないか選べるのかと言うと、そうではありません。実は、クレジットカード会社の加盟店規約では、原則として利用者にカード手数料を負担させることは禁止されているのです。

例として三井住友カードとJCBカードの加盟店規約を引用します。

加盟店は、有効なカードを提示した会員に対して、商品の販売代金ならびにサービス提供代金について手数料等を上乗せする等現金客と異なる代金の請求をすること、およびカードの円滑な使用を妨げる何らの制限をも加えないものとします。また正当な理由なくして信用販売を拒絶し、代金の全額または一部(税金、送料等を含む)に対して直接現金支払いを要求する等、会員に対して差別的取扱いは行わないものとします。
※引用元:三井住友カード加盟店規約

加盟店は、有効なカードを提示した会員または有効なギフトカードの使用者に対し、信用販売またはギフトカードの取扱いを拒絶したり、直接現金払いや他社の発行するクレジットカードまたはギフトカードの利用を要求したり、現金客と異なる代金を請求したり、信用販売またはギフトカードの取扱いの金額に本規約に定める以外の制限を設ける等、会員またはギフトカードの使用者に不利となる差別的取扱いを行わないものとします。
※引用元:JCB加盟店規約

現金で支払う人とクレジットカードで支払う人で、異なった代金の請求を行うことが明確に禁止されているのがお分かりいただけるかと思います。

なお、カード加盟店規約に違反すると、その加盟店でのカードの取り扱いが中止になったりします。基本的に、カード利用者側が手数料を負担することはないということを覚えておきましょう。

とはいえ、「現金でお支払いの場合は飲食代金の5%を割引します」といった内容をうたう飲食店が少なからず存在するのが現実です。

手数料を請求されたときは

規約で禁止されていることを知らない、あるいは禁止されていることを知っていても利益を減らしたくないなどの背景で、病院でカード利用手数料を請求されることがあるかもしれません。

そうした時、お使いのクレジットカードの加盟店規約に利用者へ手数料を負担させることを禁止している旨の記述があるなら、その旨を伝えてみても良いかもしれません。

ただし、窓口の担当者がそこまで深くカードの加盟店規約を理解しているとは限りませんので、時間がかかりそうだったり揉めそうだったりする時は、現金で支払ってしまうのも一つの方法です。手数料を支払ってしまうと、ポイント付与分を上回って損をしてしまいますので、まだ現金で支払った方が損をせずに済みます。

その後、加盟店規約違反をしている旨をカード会社へ報告して改善してもらうよう促しても良いですが、諦めて他のクレジットカード利用可能な病院を探しても良いでしょう。このあたりはお住まいの近くに他の病院があるかどうかなどで判断しても良いかと思います。

まとめ

いつ、いくらかかるか分からない医療費だからこそ、クレジットカードで支払うことができると便利ですが、手数料の負担があるため、導入している病院と導入していない病院があります。

そのため、クレジットカード払いを希望する場合は事前に問い合わせて確認をしておくと確実です。

また、病院でクレジットカードを使用すると手数料を請求されるという話も聞きますが、基本的には加盟店規約によって禁止されているので安心して大丈夫です。

利用者側としては便利なだけでなく、ポイントを貯めることでメリットも得られるので、いつも通っている病院がクレジットカード支払いに対応していたら、積極的に使っていくと良いでしょう。

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