日本では様々なクレジットカードがありますが、ステータスの高いクレジットカードで名高いのが「アメリカン・エキスプレス」(アメックス)と「ダイナースクラブカード」です。
アメックスは様々な企業と提携しているためハードルが下がっていますが、ダイナースクラブカードと提携している企業は一流ばかりで、高いハードルは変わりありません。
今回は、ダイナースクラブカードの特徴やメリットはもちろん、デメリットも紹介しましょう。
目次
ダイナースクラブカードの概要
まずは、ダイナースクラブカードの基本的なスペックを見てみましょう。
年会費 | 23,760円 |
申込条件 | 27歳以上 |
ポイント還元率 | 1% |
ポイント有効期限 | 無期限 |
家族カード | 年会費5,400円 |
ETCカード | 年会費無料 |
ショッピング枠 | 一律の制限なし |
27歳以上でないと申込ができないので、ある程度成熟した大人向けのカードといった印象ですね。ダイナースクラブカードの中ではグレードが低いカードにもかかわらず、年会費が23,760円と、格安プラチナカードを凌駕する高額ぶりです。
ただし、家族カードの年会費は5,400円と4分の1以下のコストで済むので、家族に持たせるにはいいカードかもしれません。
ダイナースクラブカードのメリット
予約困難な料理店を予約可能
アメックスが旅行やエンタメに強いカードである一方、ダイナースクラブカードはその名の通り、「ダイニング」に強みを発揮するカードです。
普段は予約困難な料理店も、ダイナースクラブカードを使えば予約が可能な「ごひいき予約」というサービスを実施しています。
直前のキャンセルによって空きが出た予約を利用することで、利用客側としては予約困難な店で食事ができる、店側としては食材や労働力のロスを減らせるメリットがあります。
主な対象店舗も、以下のように名店ばかりです。
- うぶか
- 銀座小十
- TAKAZAWA
- 日本料理龍吟
ごひいき予約は電話などでなく、インターネットを使って以下のように簡単にできます。
- ダイナースクラブLINE公式アカウントを友だちに追加
- LINEのキャンセル一覧ページよりキャンセル情報を確認する
- ごひいき予約のウェブサイトで予約
- 予約完了
ダイナースクラブカード限定のプランを用意
ダイナースクラブカード会員がダイニングでメリットを享受できるのは、予約困難な料理店の予約だけではありません。
カード会員限定の様々なプランを利用できるのです。
料理はもちろん、おもてなしの全てを堪能できるプランが「おもてなしプラン」です。
記念日のディナーはもちろん、食事や店だけでなく席までこだわりたい重要な会食の際にも重宝します。
対象店舗は全国約150店に及び、ウェルカムドリンク無料サービスなどがいただけます。
通常では一見さんお断りの高級料亭も、ダイナースクラブカードの「料亭プラン」を使えば利用可能です。
紹介者のいない一見さんはもちろん、忙しくて予約ができない人も重宝します。
充実補償の各種保険
旅行やエンタメはアメックスの専売特許と思いがちですが、ダイナースクラブカードも負けてはいません。
最高1億円の旅行傷害保険
旅行中の万が一の怪我や病気、トラブルを補償してくれるのが旅行傷害保険ですが、ダイナースクラブカードはその補償内容が半端ないです。
まず海外旅行傷害保険の内容は、以下の通りです。
補償内容 | 補償限度額 |
傷害死亡・後遺障害 | 1億円(内5,000万円は利用付帯) |
傷害治療 | 300万円 |
疾病治療 | 300万円 |
賠償責任 | 1億円 |
携行品損害 | 1旅行50万円(年間100万円) |
救援者費用 | 年間300万円 |
本会員はもちろん、家族カード会員も本会員と同様の補償を受けられます。
本会員と同様の補償が受けられるのに年会費は4分の1以下ですので、家族カードのコスパの高さが実感できます。
最高1億円が目を引きますが、海外旅行で最も利用頻度の高い傷害治療・疾病治療が最高300万円というのが地味に手厚いです。
海外での治療や入院は高額になりがちですが、300万円もあれば多くの怪我や病気をカバーできます。
海外旅行保険については以下の記事も併せて参照してみてください。
また、国内旅行傷害保険(利用付帯)も最高1億円、入院日額5,000円、通院日額3,000円と医療保険並みの充実ぶりです。
スマホやノートPCも補償してくれるショッピング保険
ダイナースクラブカードにはショッピング保険も標準装備されています。
補償限度額は年間500万円(免責1万円)とかなりの高額ですが、それ以上に注目すべきなのが補償対象です。
他のカードのショッピング保険では補償対象外となるスマホやノートPCも、ダイナースクラブカードではしっかりと補償してくれます。
貯まりやすく使いやすいポイント
クレジットカードを利用する目的として、ポイントを挙げる人も少なくありません。
ステータスや補償だけでも十分にお得なダイナースクラブカードですが、ポイントも非常に魅力的です。
無期限で支払い金額の1%分のポイントが貯まる
ダイナースクラブカードを100円利用するごとに、「ダイナースクラブリワードプログラム」というポイントが1ポイント貯まります。
貯まったポイントの有効期限がないので、目標の特典に向けてじっくりとポイントを貯めることができます。
バリエーションに富んだ交換先
ダイナースクラブカードの利用で貯まったポイントは、以下のように他のポイントや金券類に移交換することができます。
交換先 | 交換前 | 交換後 |
Tポイント | 2,500ポイント | 1,000ポイント |
楽天スーパーポイント | 5,000ポイント | 2,000ポイント |
Amazonギフト券 | 5,000ポイント | 2,000円 |
JCBギフトカード | 13,000ポイント | 5,000円 |
スターバックスカード | 13,000ポイント | 5,000円 |
よりお得にポイントを交換したいのであれば、航空会社のマイルに移行するのがおすすめです。
航空会社のマイルに移行するためには、年会費として6,480円を別途支払う必要がありますが、1000ポイント→1000マイルという高レートで移行できますので、マイラーの方は要注目です。
移行可能な航空会社も、
- ANA
- ユナイテッド航空
- デルタ航空
- アリタリア-イタリア航空
- 大韓航空
アジア、アメリカ、ヨーロッパを股にかける航空会社が揃っていますので、安心です。
ダイナースクラブカードのデメリット
年会費が高額
一般的に考えて、23,760円の年会費はかなり高額です。
2万円もあれば「MUFGプラチナ・アメックス」などのプラチナカードを持つことができます。
ただし、ダイナースクラブカードには格安プラチナカードをも凌駕するステータスと補償が備わっています。
逆に言えば、ステータスと補償が特に必要ない方であれば、ダイナースクラブカードは必要ないかもしれません。
海外キャッシングに弱い
海外旅行中の蚤の市やチップの支払い等に、現金は欠かせません。
ダイナースクラブカードを使って現地ATMから現地通貨をキャッシングすることができますが、利用可能なATMの台数があまり多くありません。
公式サイトには「世界125の国や地域、190万台以上のATMで利用可能」と記載されていますが、VISAやマスターカードと比較するとはるかに少ない台数です。
電子マネーに弱い
ダイナースクラブカードで電子マネーにチャージをしても、ほぼすべての電子マネーでポイントは貯まりません。
Apple PayのSuica利用も可能ですが、Suica利用でポイントが貯まらないので、クレジットカードを使わないとポイントが貯まらないシステムです。
電子マネーへのチャージでポイントを貯めたい場合、下記記事に記載しているカードを検討してみてください。
まとめ
ダイナースクラブカードは高額な年会費がネックですが、それを補って余りある補償やサービスが備わっています。
特にダイニング関係のサービスは強力で、予約困難店や料亭も予約可能です。
旅行に必要な保険も充実しており、ポイントプログラムも貯まりやすく使いやすいです。
ダイナースクラブカードを持っていれば、今までよりワンランク上の生活ができることは想像に難くありません。