クレジットカードを使うとお得になる、ということはほとんどの人が知っていることだと思います。
しかし、実際にどのくらいお得になるかよく分からないため、なんとなく現金払いを続けているという人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、一般的な生活で一ヶ月にどのくらいお得になるのかを計算してみました。
節約生活を送っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
一般的な家庭の一ヶ月の支出はいくら?
統計局ホームページで確認することができる家計調査報告によると、二人以上の世帯における支出の月平均額は283,027円で、内訳は以下のようになっていました。
項目 | 支出額(円) |
食料 | 72,866 |
住居 | 16,555 |
水光熱 | 21,535 |
家具・家事用品 | 10,560 |
被服及び履物 | 10,806 |
保健医療 | 12,873 |
交通・通信 | 39,691 |
教育 | 11,062 |
教養娯楽 | 27,958 |
その他の消費支出 | 59,120 |
データ引用元:統計局ホームページ/家計調査報告(家計収支編)―平成29年(2017年)平均速報結果の概要―
月平均額である283,027円をそのまますべてクレジットカードで支払うことができたら、還元率1%のカードで月に2,830円分のポイントを入手することができるので、これが理論上の上限となりますね。
実際はクレジットカードで支払うことが難しいものがいくつかあるため、これよりは当然少なくなりますが、上手に使えば月に1,000円分以上のポイントを入手することができるというのは知っておくべきでしょう。
月に1,000円分ほどであれば上記平均額よりも支出が少ない人でも十分狙えますし、逆に支出の多い多人数世帯や高収入世帯ならもっと多くのポイント還元を得られます。
次項で、それぞれの項目について詳しく確認していきます。
クレジットカードで支払える支払いの種類
上記で抽出した項目を一つ一つ確認して、クレジットカードで支払うことができるものを洗い出していきましょう。
食費
自炊で使用する食材費と外食費をまとめた額ですが、いずれも基本的にはクレジットカードで支払うことができます。
クレジットカード支払いに対応していない個人商店の八百屋や食券式の食事処で現金支払いをしたことを考慮しても、半額くらいはクレジットカード支払いが可能でしょう。
そのため、72,866円の半額である36,433円をクレジットカードで支払えることにします。
住居費
家賃やローンなどが該当する費用ですが、銀行振込であることが多いため、ここではクレジットカード支払いは無しと考えます。
※家賃のクレジットカード支払いに関しては下記の記事も参考にしてみてください。
水光熱費
電気・水道・ガスの料金です。
多くの場合でクレジットカード払いが可能なので、21,535円をまるまるクレジットカードで支払うと考えます。
※クレジットカードで水光熱費を支払う方法については下記の記事を参照してください。
家具・家事用品
基本的にクレジットカードで支払えるものですが、クレジットカード不可のお店があるかもしれませんので、10,560円の半額である5,280円をクレジットカード支払い対象とします。
被服及び履物
服や靴を購入した場合はこちらの費用になります。
家具・家事用品同様の理由で、10,806円の半額である5,403円をクレジットカードで支払うこととします。
保健医療
病気になった時の診療費や処方箋の費用などが含まれる項目です。
病院での医療費などはクレジットカードで支払えないケースがあるため、ここの金額は現金払いしたことにします。
※詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。
交通・通信
携帯電話料金などの通信費はクレジットカード払いができますが、交通費である定期券代は特定のクレジットカードでないとポイントを得られない場合がほとんどなので、通信費対象の13,270円のみクレジットカードで支払うこととします。
教育
学校の授業料等はクレジットカードで支払えない可能性が高いので、ここでのクレジットカード支払いは無しとします。
教養娯楽
娯楽に関する費用はこちらに入ることになります。
原則クレジットカード支払いが可能なので、頑張って27,958円をすべてクレジットカードで支払うことにしましょう。
その他の消費支出
こちらは仕送りや交際費が含まれていて、クレジットカードで支払えないケースが多くあります(飲み会で割り勘して、まとめて払ってくれる人に現金を渡すなど)。
仕送り・交際費以外も使途が多岐に渡るため、ここではクレジットカード支払いを0円として考えてみます。
以上、それぞれの項目についてクレジットカード支払いチャンスを甘めに見積もってみました。
最終的に得られるポイントは甘めに見ても約1,000円分
前項でクレジットカード支払いができると考えた支出を合計すると、109,879円となります。この額を還元率1%のクレジットカードで支払うと、単純計算で得られるポイントは1,009ポイントですね。
これを1年続ければ、年間では約12,000円分のポイントを入手できる計算です。これはかなりの金額ではないでしょうか。
さらに、クレジットカードにはそれぞれポイント倍率が上がるお店などがあるため、上手に活用すればこれ以上の金額を入手することも難しくありません。
例えば楽天カードを楽天市場で使用した場合、それだけでポイント還元率が3%になります。「家具・家事用品」や「被服及び履物」の支払い額合計である10,683円の半額、5,341円を楽天カードで支払ったとすると、差分である2%分の106円をさらにポイントでもらうことができますね。
※楽天カードについては以下の記事もご参照ください。
かなり甘めの計算でもこれだけお得になるので、ポイント入手を意識してクレジットカードで支払うともっともっとお得になるのは言うまでもありません。
逆にこれまで現金払いを続けていた人は、月1,000円以上損をしてしまっているとも言えます。
まとめ
一般的な家庭がそれなりの範囲でクレジットカード支払いを行うだけで、月に1,000円以上、年12,000円以上もお得になるということが分かりました。
毎日少しでも安い食材を仕入れようとスーパーを複数巡ったり、割引商品を狙ったりしているような節約志向の強い方には、かなり魅力的な額なのではないでしょうか。
ポイント還元だけでなく、クレジットカードの中には特定の日に割引が得られるようなカードもありますので、賢く使って上手に節約を行ってみてください。